片頭痛がひどくなると吐き気が出てくる人は多いと思います。吐き気がひどくなると薬を飲んでも吐いてしまって…とどうしようもなくなることがあると思います。
頭痛外来では片頭痛発作の時に吐き気止めも一緒に処方しているのですが、吐き気がないのにどうして??と思って片頭痛になっても飲まないでおく方がいます。発作の薬を飲んでもタイミングが遅くなってしまい片頭痛が治まりきらなかった時には特に吐き気が出てしまい、薬が飲めなくなったり飲んでも吐いてしまったりするのでこれを防止するためでもあります。
さらに、前兆のある片頭痛の方の場合では予兆期にはドーパミンという物質が関係していることから、吐き気止めの作用であるドーパミン抑制効果も片頭痛発作を抑える効き目があるために内服を勧めています。”吐き気止め”の薬であるのに発作の予防の効果もあるのですが、この名前に惑わされて飲まないでいると折角の効果を得られないでいることになります。
まずは片頭痛が始まったら適切なタイミングで発作の薬を飲むことを心掛けていただき、一緒に吐き気止めも飲んでみてください。
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