頭痛の方に気をつけて欲しいこと 生活編

片頭痛

頭痛が起きやすい生活環境を中心に説明します。

そもそも頭痛が起こりにくいように過ごすにはどうしたらいいのかという問題があります。頭痛にならなければ薬を飲まずに済むので悩みが減ると思います。そこで以前の投稿では片頭痛の起こりやすい誘因のうちライフスタイル因子について説明いたしました。今回はもう少し具体的な内容を取り上げて、頭痛の起こりにくい環境や対策について説明いたします。

休日になると頭痛がする

明日は休みだ!と思って気が緩んでしまい、前の晩に飲みすぎてしまうとか夜更かしをしてしまうとか…。で、翌朝ゆっくりと起きようと思い寝すぎてしまう…。
すると休みの日に限って頭痛がする!! というパターンがあります。折角の休みなのにと思いつつも、出かけることなく自宅で寝て過ごすようになってしまうようであれば、気分的にはスッキリしない休日となってしまいます。

対策としては休日の直前に頑張り過ぎないことがいいようです。締め切りのあるものは間に合わせるために頑張る必要が出てくると思いますが、そうではないものは(できるものであれば)ちょっと先送りにしてスローダウンを心がけてみてください。

ストレスがかかると頭痛がする 

商談中やプレゼンテーション中、試験中などの緊張下におかれると頭痛が起こる場合は身体の筋肉に緊張によるストレスがかかることから頚や肩の筋肉に凝りが発生して緊張型頭痛が起こりやすくなります。緊張が強くなることで痛み始めます。仕事や作業に支障がでないように早めに痛み止めを飲んでおいたほうがいいでしょう。

日差しが強いと頭痛がする

片頭痛の方には光に敏感な人が結構います。強い光で頭痛の発作が始まることがあるので対策が必要です。日本人ではあまり一般的ではないので恥ずかしく感じる方もいると思いますが、サングラスがお勧めです。まぶしく感じるような環境は避けた方がいいのでサングラスとさらには帽子を使用してください。屋外での活動は日光を浴びた方がセロトニンは増加しますが、光を強く感じることは避けた方がいいです。

天気が悪くなる前に頭痛がしてくる

天気と頭痛で紹介しましたが、低気圧の接近で雨が降る前に調子が悪くなり頭痛が始まるという方は多いです。片頭痛の予防療法をされている方は予防薬をしっかり飲むことと無理をせずに休むことが必要になります。紹介した五苓散という漢方薬が効く人もいますが、完全に治まるわけでもないので片頭痛薬を良いタイミングで飲みましょう。

騒がしい場所で調子が悪くなる

音に敏感な方も結構います。特に片頭痛の発作時にはうるさく感じてしまい気分が悪くなったり頭痛がひどくなったりします。静かな場所へ移行することや耳栓、密閉型のヘッドホンで音を避けるようにする必要があります。また、好きな選手の所属しているチームのスポーツ観戦やアイドルのコンサートなどの興奮するようなものの場合はその最中だけでなく、終わった後の落ち着いた状態になってから頭痛が出てくるので注意してください。これに近いものとしてはコメディをみて大笑いしたり、感動する映画を見て泣いたりと感情の変化が大きいと落ち着いた後に反動が来て頭痛が始まることもあると思います。同様に薬を早めの飲むようにするなど用心していただきたいと思います。

また、自分が運動する場合についてはあまり激しい運動は避けることや強く興奮するような運動の場合は運動後のリラックス時に頭痛が始まる場合があるのでほどほどに。高い山にのぼる場合は気圧の変動が頭痛のきっかけになることがあるのでゆっくりと登ったり、酷くなるようであれば下山するといった心構えが必要です。

ダイエットにも注意が必要です。空腹により血糖値が下がると血管が広がるために頭痛の原因となります。過度なダイエットは体調不良を引き起こすだけではなく、頭痛の引き金にもなります。急激な負荷にならないよう注意して、少しずつ計画的にするめていくことが大切です。反動で空腹が襲ってくるようだと頭痛の予兆である可能性もありますから気を付けてください。

においに注意!

コロナ禍ではマスク生活が強いられてきましたが、これにより周囲からのにおいの影響は低く抑えられていたのではないでしょうか。しかし、暑い季節は湿気が多いと室内がムワっとしていてにおいが籠っていることがあり、これがきっかけになって痛みが起こることがあると思います。夏場や台風の季節には狭い部屋や混雑した電車内などは特に気をつけてください。エアコンの設定も重要です。温度を寒すぎない程度に設定して、除湿も行えれば少しは危険性が低くなるかと思います(周囲に理解がある人だらけだといいですが、暑がりの人がいると難しいかもしれませんね)。

また、柔軟剤や芳香剤、ハンドクリームなどTVCMではとてもいい香りと宣伝されていても片頭痛の方にとっては発作の原因になるかと思います。やはりこれも好みの問題だけではなくてその人個人の体質に合っているものかどうかが重要で、特に片頭痛の方にはこれらの香りが合わない場合もあります。洗濯物の匂いやトイレの芳香剤、ハンドクリーム、消臭スプレーはあまり臭いのきつくないものを選ぶか無香、無臭のものを選ぶのが無難です。ただし、他人が使っているものについては難しいですよね。通勤・通学時の混雑している電車内だったり、会社の近くに座っている同僚だったり…少しでも距離が取れる環境が作れるといいのですが、この場合はどう対応できるかというと結構難しいですよね。マスクもどれくらい防げるかわからないし、マスク自体が頭痛の原因になっている方もいるので…悩ましい問題です。

いかがでしたでしょうか?
日常生活において身の回りにはいろいろと危険が潜んでいますね。これらをすべて避けることもできないと思いますが、何らかの対策があればひどくならずに済むのではないかと思います。少しでも頭痛を感じないで済む生活が送れるよう願っております。

コメント