エビデンスについてのおはなし

その他

近年ではよく耳にする「エビデンス」。医療情報でも治療の科学的根拠を基にした推奨レベルを設定していることがとても多く、この「頭痛のおはなし」でも頭痛の診療ガイドラインで設定されているエビデンスのレベルを基に解説しております。

ガイドラインではこれまでの報告されている科学的根拠をもとに検討されており、推奨グレードの強弱またはエビデンスの確実性(A:高、B:中、C:低)の評価がつけられております。

普段の外来診療ではAまたはBのエビデンスを勧めながら、その人に合う治療を選択していきますが、Cのものがダメということでもなく、もしもCの推奨レベルであってもそれで頭痛が治まるのであればいいと思っております。ただし、治療方法を試していく順番としてはエビデンスの確実性の高いものからになりますが。

参考になるといいのですが、このような情報を基に行っております。また、新しい治療方法や薬などは使用実績があまりない状態ではエビデンスが得られずに評価されていません。さらに、エビデンスは今後の治療実績の積み重ねで未来には変更になっている可能性があります。

今回はエビデンスについてちょっと説明いたしました。
時々、必要と思われる医療用語や情報などを織り交ぜながら配信いたします。

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